Open Solstice
メニュー
記事 · 窯 2026-07-19

電気窯と灯油窯、何が違うのか

焼成方法の違いが器の表情にどう影響するかを整理します
O
Open Solstice スタジオ
スタジオより
2026-07-19
窯の中の棚に素焼きの皿が並んでいる

陶芸スタジオを始めるとき、窯をどれにするかは大きな選択です。Open Solsticeでは電気窯と灯油窯の2基を使い分けています。どちらが優れているという話ではなく、それぞれに向いている仕事があります。この記事では、その違いを実際の制作経験から整理します。

温度管理のしやすさ

電気窯の最大の利点は、温度の再現性です。設定したプログラム通りに温度が上がり、同じ条件で焼けば同じ結果が出やすい。釉薬の発色を安定させたいとき、特に呉須のような顔料系の釉薬を使うときは電気窯の方が扱いやすいです。

灯油窯は炎の状態が毎回少し違います。外気温、燃料の粘度、バーナーの調子。これらが複合して、温度の上がり方に微妙な差が出ます。その差が釉薬の表情に出ることがあります。

酸化焼成と還元焼成

電気窯は基本的に酸化焼成です。窯の中に酸素が十分にある状態で焼くため、釉薬の色が素直に出ます。鉄釉なら茶色から黒、木灰釉なら白から薄緑。

灯油窯では、バーナーの空気量を絞ることで還元焼成ができます。酸素が少ない環境では、釉薬中の金属酸化物が還元されて色が変わります。鉄釉が青みがかった灰色になったり、銅釉が赤くなったりします。Open Solsticeの灯油窯では、主に灰釉と木灰釉の還元焼成に使っています。

どちらを選ぶか

結論として、どちらか一方で十分という場面もあります。日常使いの器を安定して作りたいなら電気窯が向いています。偶然の表情を楽しみたい、還元焼成を試したいなら灯油窯が必要になります。

Open Solsticeでは、作る形と釉薬の組み合わせで毎回どちらを使うか判断しています。同じ飯碗でも、木灰白釉なら電気窯、灰釉マットなら灯油窯、というように使い分けています。

窯の選択は、作りたい器のイメージと切り離せません。体験に来た方から「どっちの窯で焼くんですか」と聞かれることがありますが、その質問自体が、器への関心が深まっているサインだと思っています。

#窯#焼成#電気窯#灯油窯

関連記事

すべてのお知らせ

土から生まれる、日々の器

ホーム

ホーム

続きを読む →
当店について

スタジオのなりたち

続きを読む →
お問い合わせ

メールでご連絡ください

続きを読む →
プライバシー

プライバシー

続きを読む →